米糠を使ったボカシ肥料づくり
近所の精米機で米糠が無料で手に入ることから、私は腐葉土作りだけでなく、ボカシ肥料の主な原材料としても米糠を使用している。ボカシ肥料とは、「有機質肥料をあらかじめ微生物で発酵させて、効き方を緩やかに(ぼかした)肥料」のことである。
米糠は家庭菜園に必要な三大元素である「チッソ・リン・カリウム」を含み、その割合はおおよそリン5%・チッソ2%・カリウム1%前後と、リン成分がやや多いながらも比較的バランスの取れた資材である。
ボカシ肥料の材料と配合割合
そのため、米糠を全体の7割程度とし、残りは手元にある有機物を組み合わせている。 ※ 肥料づくりの前に、家庭菜園の基本から知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
→ 家庭菜園の始め方|庭・プランター・貸農園の選び方
主な配合は、油粕を2割ほど、そこに発酵鶏糞、骨粉、草木灰を少量ずつ加える形である。
また、毎日コーヒーを飲むため、出たコーヒーかすを混ぜることもある。これを加えると、ぬか床のような独特の匂いが多少和らぐ。コーヒーかす自体は酸性のため、アジサイやブルーベリーなど、酸性土壌を好む植物には特に向いている。
発酵を助ける資材について
発酵を促すため、当初は本で学びEM菌(Effective Microorganisms:有用微生物群)を使用していた。しかし価格が高いため、途中からは納豆やヨーグルト、市販の土壌改良剤などで代用するようになった。
なお、土着菌を活用して発酵を促すために土を加える方法もあるが、私は入れていない。
仕込み時期と使用タイミング
発酵は温度が高いほど進みやすいため、春に仕込む人もいるが、私は比較的時間に余裕のある晩秋に仕込み、じっくり発酵させている。
こうして作ったボカシ肥料は、夏野菜や秋冬野菜の植え付け時に使用している。1年ほど保管することになるが、これまで特に問題は感じていない。
ボカシ肥料の作り方(実際の手順)
まず、できるだけ大きな容器に乾燥した原材料を順に入れ、均一になるようによく混ぜる。
次に、雨水や風呂の残り湯をバケツに入れ、発酵用資材としてヨーグルトや納豆を1パック加えてよくかき混ぜる。これを少しずつ材料に加えながら混ぜていく。
水分量の目安と注意点
水分が多すぎると発酵に失敗し、腐敗して悪臭が出ることがあるため注意が必要である。
目安としては、手のひらでぎゅっと握ると固まるが、指で押すとポロっと崩れる程度がよい。崩れない場合は米糠を足し、水分量を調整する。
発酵中の管理と保管方法
混ぜ終わったら、肥料袋や大きなゴミ袋に入れ、できるだけ空気を抜いて口を縛る。
発酵時に発生するガスに引き寄せられてハエが集まりやすいため、袋は二重にし、ポリバケツやホームセンターのBOXの中で保管している。
米糠の中にすでにハエの卵が含まれていたり、袋の隙間から侵入したりして、ウジが発生することもあるが、畑の土に入れてしまえば死滅するため、特に気にしていない。
発酵状態の見分け方とカビへの対応
発酵がうまく進むと、表面がカマンベールチーズのような白カビに覆われることがある。
一方で、青カビや黒カビが出る場合もあり、これらは好ましくない菌の可能性があるため、こそげ取って畑以外の土に深く埋めて処分している。
ボカシ肥料の保存方法
1年程度保存する場合は、途中で品質が落ちないよう、ビニールシートに広げて日陰で完全に乾燥させ、粉状にして保存すると良いという意見もある。
私は使った分を除き、袋のまま保管してそのまま使用しているが、これまで発酵が悪い方向に進んだことはなく、特に不都合は感じていない。
ボカシ肥料は、手間はかかりますが、うまく発酵したときの達成感は格別です。
市販の肥料とは違い、野菜の育ち方をじっくり観察できるのも家庭菜園ならではの楽しみだと思います。
水やりや植え付けの考え方については、こちらの記事も参考になります。
→ 家庭菜園の水やり|失敗しにくい基本と考え方

