はじめに
ボカシ肥料は、有機物をそのまま施肥するより即効性がある一方、化学肥料に比べて、穏やかに効く、いいとこ取りの肥料である。、ただし、経験が浅いと思ったようにいかないこともある。
私自身も、これまでいくつか失敗を経験してきた。
ここでは、ボカシ肥料づくりや使用の中で
「うまくいかなかったこと」「迷ったこと」を中心にまとめてみたい。
ボカシ肥料で失敗しやすいポイント
※ ボカシ肥料の作り方や、私が普段どのように仕込んでいるかについては、
別の記事でまとめています。
→ ボカシ肥料①|作り方と考え方
肥料は材料や環境によって状態が変わりやすく、
ちょっとした違いで結果が大きく変わると感じている。
以下は、私が実際に戸惑った点である。
臭いが強く出てしまったことがある
水分が多すぎたと感じたケース
仕込んだボカシ肥料から、想像以上に強い臭いが出てしまったことがある。
振り返ってみると、水分が多すぎたことが原因だったように思う。
密閉が不十分だと感じたケース
袋の口の縛りが甘く、空気が入っていたことも影響していたかもしれない。
糠味噌の匂いの場合は問題はないが、軽く握ってできた塊をつついても崩れない場合は、米糠を追加して水分量を調整したり、一度広げて乾燥させてから再度袋に戻すことで、臭いが落ち着いた。悪臭が出ている場合は、失敗作であるので、廃棄するか畑以外の場所に深く埋めるしかない。
虫(ハエ・ウジ)が発生したことがある
原材料の米糠にもともと卵がついていたり、ビニール袋の隙間から虫が卵を産み付けたりして、
どうしてもハエやウジが発生してしまうことがある。
現在は袋を二重にし、さらに容器の中で保管する方法を取っているが、完全に防ぐのは難しいと感じている。
ただし、ボカシ肥料の内部まで発生することは少なく、多くは表面に集中しているので、そこだけこそげ取ってしまえば、良いし、気にならなければ畑の土に入れてしまっても、特に問題になることはなかった。
カビの種類で迷ったこと
発酵が進むと、表面に白いカビが出ることがある。
これは発酵菌や放射菌の仲間で、発酵が順調に進んでいるサインであり、そのまま土にすき込んで使用している。
一方で、青カビや黒カビが出た場合は、好ましくない状態の可能性があるため、その部分をこそげ取り、畑ではない場所の土に深く埋めるようにしている。
使い過ぎてしまったことがある
効果を期待するあまり、ボカシ肥料を多く入れすぎてしまったこともある。
その結果、野菜の生育がかえって良くならなかったことがあった(多施肥)。
それ以来、少量ずつ試しながら使うことを心がけている。
肥料は多ければよいというものではないと実感している。
それでもボカシ肥料を使い続けている理由
失敗も多かったが、それでもボカシ肥料づくりを続けている。
理由のひとつは、土の状態が年々良くなっていくのを観察できる点にある。化学肥料と比べて、土壌微生物を活性化し、土の通気性、保水性を高めるため、長期的に野菜の成長を支えていると思われる。
また、市販の肥料とは違い、自分で作ったものを使うことで、愛情を注いで育てているという実感も持てる。
その過程自体が、家庭菜園の楽しさにつながっていると感じている。
おわりに
ボカシ肥料は、最初からうまく作れるものではないと思う。
失敗しながら、自分なりのやり方を見つけていくものではないだろうか。
作り方や基本的な考え方については、
→「ボカシ肥料①(作り方と考え方)」の記事でまとめている。
また、水やりや土づくりについても別の記事で触れているので、
必要に応じて参考にしてもらえればと思う。
ボカシ肥料を使う際には、水やりや土の状態とのバランスも大切だと感じています。
水やりの基本については、次の記事でまとめていますので、よければ参考にしてください。
→ 家庭菜園の水やり|失敗しにくい基本と考え方

