土壌改良 実践②

家庭菜園

— 落ち葉・馬糞堆肥・発酵方法の試行錯誤 —

【土壌改良の記録】
この記事は「実践②」です。
最初から読みたい方は、①から読むのがおすすめです。

退職前後で変わった土壌改良の材料

2022年の4月に退職するまでは、秋になると公園や歩道の落ち葉掃除で大型のゴミ袋が集積しているところを探し、車の荷台に乗せて持ち帰り、腐葉土作りに勤しんでいた。

退職後、偶然近所の乗馬クラブが飼育している馬の糞や寝藁を無料で譲ってくれるという情報を得た。見に行くと、敷地面積200坪ほどの空き地に山のように積み上げられており、下層部分は風雨にさらされて黒っぽく、発酵が進んでいるように見えた。

軽トラックを借りて荷台いっぱいに持ち帰ったが、馬は牛に比べると咀嚼が粗く、藁が細かく粉砕されていない。そのため、完全に発酵するまでには1〜2年ほどかかるようである。最近袋詰めした馬糞には、分解が早く進むよう米糠を混ぜ込んだので、1年後くらいには使用できるのではないかと考えている。早く土に混ぜ込みたいなら、できるだけ地面の近くの、黒く変色した発酵が進んでいるものを選別するとよい。

なお、家庭菜園を始めた当初に経験した土壌改良の失敗や、腐葉土作りに取り組み始めた経緯については、前回の記事「土壌改良 実践①|粘土質の庭で試行錯誤してきた記録」で詳しく書いている。


雑草・残渣の処理と袋の使い分け

雑草や野菜の残渣、細い木の枝などは、ゴミ袋だと破れやすいため、市販の培養土の空袋を再利用している。

培養土は野菜にはほとんど使わないが、自宅東側の歩道沿いにプランターを置いて花を植えており、その際に使用している。比較的値段の高い苗を植えるときは、自己配合した土よりも市販の培養土の方が安定した結果が得られることが多く、重宝している。


腐葉土・堆肥づくりの発酵方法の違い

腐葉土や馬糞堆肥を作る方法には、大きく分けて次の2つがある。

嫌気発酵と好気発酵の違い

  • 袋に有機物を入れて密封する方法(嫌気発酵)
  • 木枠などに入れ、混ぜて空気や水を加える方法(好気発酵)

これは、有機物を分解する作業を

「空気を嫌う微生物」に任せるか

「空気を好む微生物」に任せるか

という違いである。

それぞれにメリット・デメリットがあるが、

  • 嫌気発酵:手間がかからない
  • 好気発酵:発酵が早い

という特徴がある。私は手間を省くことを優先し、嫌気発酵を主に採用している。


石灰窒素を使わない場合の注意点

石灰窒素を入れない場合、発酵途中でコガネムシの幼虫が発生することがある。そのまま土に混ぜると根が食害されてしまうため、

  • 見つけ次第除去して処理する
  • 未分解の落ち葉の中に入れて、幼虫に有機物を食べさせ、発酵を促す

といった対応をしている。

家庭菜園を始めたころは知識不足から、未分解の落ち葉をそのまま土に埋めてしまい、土中に大量のコガネムシが発生したこともあった。

コガネムシは成虫になっても、完熟したトマトの汁を吸いに来ることがあり、親子そろって菜園家には厄介な存在である。


発酵しなかったもの・うまくいかなかった例

腐葉土作りの際に、球根類やミョウガをビニール袋に入れたことがあるが、水分が保たれる状態だったため、発酵せず生き延びてしまったことがあった。

この経験から、

  • 一度完全に乾燥させてから発酵させる
  • もしくは、バケツなどで長時間水没させ、窒息させてから発酵させる

といった方法の方がよいのではないかと考えている。


ひとこと

土壌改良は一度で正解にたどり着くものではなく、失敗を重ねながら少しずつ自分の畑に合うやり方を見つけていくものだと感じている。

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