※この記事は、私が家庭菜園で土壌改良に取り組む中で感じてきた
「土作りそのものの楽しさ」や考え方をまとめた導入編です。
具体的な作業手順や実践例については、別の記事で詳しく紹介しています。
結論:土作りは手間がかかるが、とても楽しい
土作りは、時間も手間もかかる作業です。
しかし、うまくいったときの達成感はひとしおで、家庭菜園の大きな楽しみのひとつでもあります。
目に見えて野菜が元気に育つようになったとき、
「土が変わった」という実感を得られるのは、土作りに取り組んだからこそです。
手間暇を惜しまず、ぜひ一度トライしてみてほしい作業です。
良い土とはどのような土か
野菜作りに適した良い土には、いくつか共通した特徴があります。
- 根がしっかり張れるよう、物理的に柔らかく、ふかふかしている
- 有機物が豊富に含まれている
- 全体的に黒っぽい色をしていることが多い
- 土の粒が団粒化している (細かい土の粒が集まり、その間に適度な隙間ができている状態)
このような土は、
- 保水性
- 排水性
- 通気性
をバランスよく備えており、野菜の生育に必要な養分(元素)も適度に含んでいます。
土壌改良作業の基本的な考え方
土壌改良を行う際には、まず元の土の性質を知ることが重要です。
土の性質は、大きく分けると
- 粘土質
- 砂質
のどちらかに分類できます。
粘土質の土の場合
粘土質の土は、排水性や通気性が悪く、
ヤマイモ、サトイモ、ミョウガなど一部の野菜を除くと、野菜作りにはあまり向いていません。
改善する方法としては、
- 砂やパーライトなどを加えて物理的に改良する
- 堆肥や腐葉土を定期的に投入する
といった方法があります。
砂やパーライトは効果が長く続きますが、比較的高価です。
そのため、堆肥や腐葉土を継続的に加える方が、簡単で費用も抑えやすいと感じています。
砂質の土の場合
砂質の土は、排水性は良いものの、
- 肥料分を保持しにくい
- 水分が保たれにくい
という欠点があります。
この場合も、堆肥や腐葉土を加えることで、土の性質を改善していきます。
堆肥・腐葉土が有効な理由
堆肥や腐葉土が、粘土質・砂質の両方の土に効果があるのは、
微生物によって分解される過程で、土が団粒化していくためです。
団粒化が進むことで、排水性・通気性・保水性を兼ね備えた土に近づいていきます。
土地による土の違い
永年農地として利用されてきた土地は、
- 有機物が多く含まれている
- 石が耕作のたびに取り除かれている
ことが多く、植物の生育に適した、いわゆる「肥えた土」になっている場合があります。
一方、住宅地では場所にもよりますが、
- 粘土成分
- 赤土
が多く含まれていることが多く、土壌改良が必要になるケースが少なくありません。
土壌改良に使用する主な資材
堆肥(動物性)
動物の排泄物を原料とした堆肥は、含まれる繊維質の量によって、土壌改良効果に違いがあります。
一般的には、
- 馬糞 > 牛糞 > 豚糞
の順で、繊維質が多く、改良効果が高いとされています。
ホームセンターなどで手に入りやすいのは牛糞堆肥です。
鶏糞は繊維質が少ないため、土壌改良目的にはあまり向いていません。
植物由来の資材
植物が分解された資材は、土壌改良効果が高いものが多く、
- バーク(木の皮)
- ピートモス(ミズゴケ・水草など)
- ココピート(ヤシの実)
- 腐葉土
などが比較的手に入りやすい資材です。
これらは肥料分がほとんどないため、多く投入しても問題はありません。
ただし、未熟(未発酵)のものは、分解過程で土中の窒素分を奪うため、避けた方がよいとされています。
土作りは継続が大切
堆肥や腐葉土はいずれも、少しずつ分解されていきます。
そのため、毎年の植え替え時期などに、継続的に投入していくことが大切です。
土作りは一度で完成するものではありませんが、
続けることで、確実に変化を感じられる作業でもあります。

