― 粘土質の庭で試行錯誤してきた記録 ―
【土壌改良の記録】
粘土質の庭で、失敗を重ねながら土を改善してきた実践記録です。
① → ② の順で読むと、経緯が分かりやすくなります。
家庭菜園に向いていなかった我が家の土
私の自宅の庭は、粘土質で赤土が多く、家庭菜園にはもともと向いていない土地であった。
家庭菜園を始めた当初は特に知識もなく、本で勉強することもなかったため、今振り返ると随分と回り道をしてきたと思っている。
最初の失敗:米糠を大量に入れてしまった
米糠が肥料になるという漠然とした知識から、近所の精米所で無料でもらってきた米糠を、大量に土に混ぜ込んだことがある。
すると発酵の過程で、想像以上の悪臭が発生し、正直なところ閉口した。
匂いが収まったあと、とりあえず全面にサツマイモを植えたのだが、肥料分が多すぎたため、ツルと葉ばかりが茂る、いわゆる「ツルボケ状態」となり、ほとんど収穫できなかった。
【自然観察の閑話休題 #1】
庭のバードフィーダーに、スズメが一斉に集まってきた。
餌台は満員で、上の止まり木では順番待ちのような様子も見られる。野菜づくりとは直接関係ないが、
庭にいる時間が増えると、こうした変化にも自然と気づく。
家庭菜園は、土だけでなく周囲の生きものとの距離も近づけてくれる。

次の失敗:落ち葉を集めただけでは腐葉土にならない
反省して、落ち葉が土壌改良に効果があるという情報を得て、近所の雑木林や公園から、毎日のように落ち葉を集めてきた。
ビニール袋に詰めて庭に持ち帰り、空きスペースに積み上げていたが、ここでも知識不足が災いした。
ただ積み上げているだけでは、当然いつまで経っても腐葉土にはならず、庭に落ち葉の山ができるばかりで、途方に暮れていた。
転機:造園業者との出会い
それでも家庭菜園への情熱は収まらず、作付面積を増やしたいと考え、自宅南側の庭木を造園業者に依頼して、根こそぎ撤去してもらうことにした。
あわせて、土壌改良用として発酵菌が入った真砂土も購入した。
その際、業者の社長が大量に積み上がった落ち葉を見て、腐葉土に作り替える具体的な方法を教えてくれた。
これが、私にとって大きな転機になったと思っている。
腐葉土づくりの実際の方法
使用した材料
- 落ち葉
- 米糠
- 石灰窒素
- 水
作り方の流れ
大きなゴミ袋に落ち葉と米糠、石灰窒素を入れ、水で全体を湿らせる。
その後、袋の口を縛り、半年以上放置する。
石灰窒素を入れる目的は、
- 病原菌や雑草の種、虫の消毒
- 発酵に必要な窒素の補給
である。
米糠は、落ち葉を分解する菌のエサとなり、発酵を促進するために加えた。
量は落ち葉全体の3%程度と教わったが、厳密に量らなくても問題ないとのことだった。
米糠は入れすぎない方がよいと感じた理由
米糠の量が多すぎると、土壌改良材というよりも肥料に近くなってしまう。
特に、土の中に肥料を分解する菌が少ない初期段階では、米糠を控えめにした方が無難だと感じている。
土の変化と、その後の取り組み
紆余曲折を経て、ようやく腐葉土らしいものができあがり、それを土に混ぜ込んだところ、
- カチカチだった土が徐々に柔らかくなり
- 色も黒っぽく変わってきた
落ち葉だけでなく、雑草や野菜の残渣も同様に発酵させ、堆肥化するようになった。
また、生ごみを活用するためにコンポスターを購入し、できた堆肥も土に混ぜ込んでいる。
初期の作付けと結果の記録
家庭菜園の品目を記録し始めたのは、2011年の夏からである。
この年は、枝豆、サツマイモ、キュウリ、ナスを植え付けた。
枝豆とサツマイモは、初期に大量投入した米糠の影響と思われる肥料過多が災いし、不作であった。
一方で、キュウリとナスは、比較的まずまずの出来だったように記憶している。
まとめ:遠回りでも、土は少しずつ応えてくれる
振り返ってみると、家庭菜園を始めた当初は、
「米糠は肥料になる」「落ち葉は土に良い」
といった断片的な知識だけで、勢いよく土に手を入れていたように思う。
結果として、
- 悪臭が出たり
- 作物がツルボケになったり
- 落ち葉がいつまでも分解されなかったり
と、失敗の連続であった。
それでも、少しずつ原因を考え、教えてもらい、やり方を変えていく中で、
土の色や手触りが変わり、作物の出来も徐々に安定してきた。
土壌改良は、短期間で結果が出るものではないが、
時間をかけて向き合えば、必ず何かしらの変化は現れると感じている。
次回予告:土壌改良 実践②へ
次回は、
- 腐葉土や堆肥を入れたあと
- 実際にどのように畝を作り
- どんな点に注意して作付けをしているか
といった、もう一歩踏み込んだ実践的な話を書いていく予定である。
※ 続きとして、馬糞堆肥や腐葉土作りを進めていく中で気づいたことは、
次の記事「土壌改良 実践②」でまとめている。

